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「ウクレレ PAITITI THE MOVIE」
特設ウェブサイト(アーカイブス)
☆ 映画の上映は終了致しました。ご鑑賞いただいた皆様、有り難うございました。

<かいせつ>

ウクレレに魅せられたオトナの「おもちゃの缶詰」





 遥か昔、アマゾンのジャングル奥地に『パイティティ』と呼ばれる理想郷があったという。そんな古代ロマンと関連があるかどうかは不明だが、1998年、ウクレレ伝道師 関口和之の導きで女優 洞口依子と映像作家 石田英範のウクレレ・ユニット『パイティティ』は結成された。世の中をまっすぐ進むことが苦手だった二人は、ウクレレなのにハワイアンに背を向けてヘンテコリンな音楽の世界へ歩みだした。


 この映画の中で『パイティティ』が、沖縄ツアーの合間に公設市場あたりを演奏しながら練り歩くシーンがある。 そういえば『パイティティ』は、ブレーメンの音楽隊みたいだ。ウクレレの音色に誘われて不思議な仲間が集まって来る。いつのまにか、伝説のニューウエーブバンド『ヒカシュー』からもメンバーが参加して、今も音楽隊はゆるゆると進んでいる。彼らの行き先はいったいどこなのだ?


 『平成ガメラ・シリーズ』の造型などで知られる 特技監督 原口智生が手がけた本作は、音楽ドキュメンタリーでありながら「おもちゃの缶詰」を思わせる。


 黒沢清 監督、関口和之、巻上公一といった面々が『パイティティ』を語りつくすのも貴重だが原口監督率いる “特撮チーム”にもよる「模型を使ったミュージックビデオ」はまさに“お宝”と言えるだろう。


 他にも、監督自身が舞台美術まで手がけたジャズクラブでのライブショウや、2004年に子宮頸がんと診断された洞口がウクレレや仲間たちによって絶望の淵から復活する姿など、107分に中身がびっしり詰まっている。


 オトナの「おもちゃの缶詰」からは一体、何が出てくるのやら・・





alternative ukulele unit

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